肉の蝋人形


このDVDはスペシャル版になっていて1953年版と1933年版が収録されているのですが
それが面白いことに1枚のディスクに入っているのです。
どう入っているかというと、まるでレコードのように裏表に入っているのですよ!
ありえない!物凄いサプライズ!
そんな感じで感想です。
まずは1953年版『HOUSE OF WAX』。
俺の大好きなヴィンセント・プライス演じる蝋人形作家が
火災保険目当ての共同経営者の手により蝋人形館が放火され、
その火事に巻き込まれて死んでしまう。
…しかし彼は死んではいなかった!
復讐と作品作りという狂気に取り付かれた彼は
新たな蝋人形館「HOUSE OF WAX」を開くのであった。
ゾクゾクとくるストーリー展開!
映像の方はどうやらこの映画は3D映画として作られた作品らしく、
劇中で無意味に(3D的には意味があるのだろうが)観客が3Dを楽しめるシーンが入っている。
蝋人形館の呼び込みが「ポップコーンを〜」と言っているのは
この映画を見に来た観客に向けてのセリフなのだろうな。
でもそれも全然嫌味じゃない。
そしてやっぱりヴィンセント・プライスの怖さ!
紳士の姿の時はアメコミ好き的にはDr.ストレンジのような品格。
そして怪物のような姿では恐怖の塊!
素晴らしい映画を見てしまった!最高だ!

そして1933年版の『MYSTERY OF THE WAXMUSEUM』。
ベースのストーリーは1853年版を変わらないのだが
主役が蝋人形作家ではなく、スクープを狙っている女性新聞記者をなっている。
こいつが本当にウザい。
俺はこういう奴が凄く嫌いなので「早く蝋人形にされてしまえ」と思いながら見ていたのですが
なんか良く解らないハッピーエンドみたいなので終わってしまいました。
ストーリーはそんな感じなのですが、映像は抜群に良い!
影を多用する映像やドイツ表現主義的な映像は1957年版よりも良いかもしれない。
カリガリ博士』とか好きな人はこっちの方が映像的には好きかもしれないですな。
両作品とも面白かっただけにパリス・ヒルトンの出ているリメイク(なのか?)は
全く食指が動きません。誰か見た人感想教えて。


肉の蝋人形 コレクターズ・エディション
ワーナー・ホーム・ビデオ (2007-10-12)
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