カポーティ

この話は現実にあった話。
1959年のカンザスで起こった殺人事件。
それを文章にしようと取材をおこなうトルーマン・カポーティ
彼は『ティファニーで朝食を』等の作品から脱却して
新しい作品に挑戦したいという欲求に駆られている。
作品の完成には犯人の死が一番の結末。
しかし犯人に情を持ってしまった”個人としての”カポーティは死を望まない。
作品優先の為に友人となった犯人を騙し、死を望む姿と
作品完成後は何も書くことが無かったという姿。
それをフィリップ・シーモア・ホフマンが名演している!
まるで本当にそこにいる姿を覗き見ているような名演技だ!
脚本もまた素晴らしい!
時間が経つシーンも違和感無く観る事が出来たし
映画の中ではカポーティの同性愛については語られなかったのも
それはそれでよかったのかもしれない。
カポーティが書き上げた『冷血』は映画にもなっているらしい。
これは必ず観る事にしよう。