どろろ


好きな手塚漫画を挙げろと言われたら5本の指に入るであろう『どろろ』。
その実写映画化。
正直、途中で中だるみがあった。
入り込める映画を観ている時は画面以外は目に入らない感じがするのだけれど
途中でふと素の自分に戻って観客や劇場が目に入るようになってしまった。
他のお客さんもモソモソと動いている人が多かったので
もしかしたら俺と同じ状態だったのかもしれない。
しかし!俺的にこの『どろろ』、いいんじゃないかなと思ったりもする。
原作と違う部分がありまくりだったりするので
「それはそれ、これはこれ」と割り切って観たら全然許せた。
ストーリーも悪くないし、百鬼丸の役者も悪くない!
原作ではミニスカート状態の百鬼丸に羽織を着せて
釣鐘状のデザインにしてしまっているアレンジも良い感じだ!
出来れば羽織を脱いでいるシーンがあっても良かったのかも。
(俺の見逃しなら申し訳ない)
そしてアクション!格好良いよ!本当に!
特に後半で多宝丸が母親を止めるシーンの忍者の現れ方!
あれマジ格好良すぎだよ!特に最初の男の忍者!
鞘で刃を受けて、そのまま鞘をスライドさせて刀を抜くのとかも
「おお!」と思わせてくれるし!
なんだか続編を作りたそうな終わり方(あの終わり方は続編を考えてないとするなら最高の演出だ!)だったので、もし続編が出来たら直っていて欲しいなぁと思う点を書き出してみた。
あくまで俺の個人的な意見です。
・役者が台詞をはっきりと言いすぎている
・怪物などの声(合成音)がショボイ
・電気のCGがイマイチ(なんか違和感があるんだよな)
どろろ役の女の子の顔の汚し方が見事に目や鼻、口を避けている
どろろが足手まといでもなんでもない
・刀と刀がぶつかった時にエフェクトはいらないと思う
・醍醐景光の声が高くて威厳が無い感じ
・デビル景光にスライディングで近寄る多宝丸はどうかと思う
でも一番ガッカリなのが多宝丸の髪型が原作と違った事だ!
素敵な髪型なのに!