魔法にかけられて



アニメ世界のお姫様が魔女の罠で現実世界に来てしまう!
と言っても『ロジャー・ラビット』のようにアニメと実写が同時に出るのではなく
プリンセスも魔女もリスも全て実写に変換される。これはなかなか面白い!
主人公のプリンセス・ジゼルを演じる女優もその相手役になる弁護士の俳優も
全然知らない人でビックリ。そのぶん余計なイメージが付かずに見られて凄く良かった。
邦題も素晴らしいと思う。原題のEnchantedのままだと
ジュディ・オングの歌のようになってしまい妙なイメージが付いてしまうだろうしね。
内容は本当に良かった!
舞踏会のシーンで現実世界の人がファンタジックな衣装なのに
ジゼルのみが現実感溢れる衣装だという演出も抜群に良かったし、
ラストで王子が自分が運命の相手じゃないと悟ったシーンも全然ひがんだりしないで
ただ「おめでとう!」という感じだったのがまさにアニメの王子という感じで最高だ!
前評判で「ディズニー作品のパロディ満載!」的な売り出し方をしていたけれど
それも全然嫌味にならなくて良かった。
音楽も5枠しかないアカデミー賞音楽部門に3曲もノミネートされてしまうだけあって
とても印象に残る良い音楽だった。サントラ買っても良いぐらい。
そんな褒めてばかりの映画ですが、難点がふたつ。
ひとつめは俺の大嫌いな虫を大画面で見なければならない事。
ふたつめはラストで屋根の上に落ちた時のセリフが気に入らない。
あのシーンは「本当によく落ちるね」のあとに「君は『落下姫』だな」とか言って欲しかった!
オーロラ姫が『眠り姫(Sleeping Beauty)』のようにジゼルにも通称が欲しかった!
Falling Beautyとかいいと思うのに! 


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