シン・シティ

雑誌等の前情報で「コミックと同じ映像で撮っている」というのは
何度も何度も飽きるほどに見聞きしていたのですが
実際に見てみるとその映像美を観ただけで涙がこぼれるぐらい素晴らしかった!
最近は洋邦問わず漫画原作の映画が多いのですが
ほとんどが原作をアレンジしてしまうじゃあないですか。
例えばDr.DOOMがただの金持ちだったり。
そんな中でこの『シン・シティ』は『何も足さない何も引かない』
サントリー山崎のキャッチコピーのような素晴らしい再現度でした!
カメラワークはコミックとまったく同じだし!
(まぁ若干足したり引いたりもありましたが許容範囲内って事で
100%じゃあなくても果汁100%みたいなものです)
で、感想です。
#1 THE HARD GOOD BYE
俺にシン・シティを教えてくれた方はこの映画についてこう言っていました。
ミッキー・ローク最高!マーヴ最高!」
YES!その通りでした!
コミックスから抜け出てきたような登場人物の中でも群を抜いて似すぎている!
ラスト付近で屋根の上で見張りを襲うシーンなんて
ちゃんとフランク・ミラー飛び(?)していたしな!
個人的にはマーヴが母親と会うシーンはカットしないで欲しかったな。
あのシーンは凄く良いシーンなのにもったいない。
銃の「グラディス」って言う名前が後々出てくるけど意味不明になるし。
あとケヴィン役のイライジャ・ウッド
お前この役よく引き受けたなぁ!まったく凄く良いよ!首太いし!
指輪物語を見て「フロド可愛い!」となった人が
このサイコ野郎のイライジャを見たらどうなってしまうのだろう。
そんな人の報告、お待ちしています。
#2 THE BIG FAT KILL
たぶん多くの人が「ミホ!ミホ!」となっていると思うのですが
俺としては『目で妊娠させる男』ベニチオ・デル・トロのジャッキー・ボーイ!
たとえデコに刺さってようがペッツになってようが最高にイカス!
便器に顔を突っ込まれても口を閉じないで咥えタバコ!最高だ!
そういえばドワイトが死体をトランクに詰め、車で走っている時に
白バイがドワイトの車を止めるシーンがあるのですが
あれはたぶんヒッチコックの『もうあと1マイル(One more mile to go)』のオマージュだと思う。「テールランプが切れている」という台詞聞いた時に「これは!」と思ってしまいました。
#3 THAT YELLOW BASTARD
シンプルな基本ストーリーの中に様々な思惑の入り組んだ素晴らしい構成!
「Good advice」とダイハードの台詞を喋らせてしまうほどハマリ役のブルース・ウィリス
本当にナイスなキャスティングだ!
全体としてはエピソードが分かれているから少し長さを感じさせてしまう映画だとは思うし
とにかく生首生首、また生首のやりすぎバイオレンス映画だとも思いますが
観ないのは絶対に損だと思う。好みじゃあない人も一度は見て欲しい!
ジェシカ・アルバのエロスなダンス目当てでも全然OKなので是非!!