アメリカン・サイコ

アメリカン・サイコ
アメリカン・サイコ
posted with amazlet at 08.07.09
東芝デジタルフロンティア (2006-06-23)
売り上げランキング: 13816
バットマン・ビギンズ』のクリスチャン・ベールが主演だし
原作が話題になっていたのを聞いていたので見てみた。
おお!映像が美しいじゃないか!
クローズアップの使い方が俺好みだ!
話自体はベールが演じたベイトマンの妄想と言う事なのかな?と思っていた。
それなら話に納得がいくし。
でも見終わった後に考えてみた。
最後にいた弁護士。
彼はベイトマンの事を他人と間違えていた。
そしてロンドンでポールに会ったと言っていた。
もし弁護士がベイトマンを間違えたようにポールと別の誰かを間違えていたら?
むしろあの映画に登場するベイトマン以外の全員が他人に興味は無いんじゃあないのかな。
「格好良い名刺を持っている自慢」「お洒落な店に行っている自慢」
その行為が重要で話をしている相手には一切興味が無い。
たとえ旅行に行こうが死のうが。
そう思うと狂っているのはまわりで(なるほど「アメリカン」が「サイコ」って事か)
イトマンはまだ普通の人だったのかもしれない。
劇中でベイトマンが語っていたウンチクも
あれはきっと全部雑誌などの受け売りなんだろうと思う。
娼婦のような馬鹿な奴相手に「俺は博識なのだ」と悲しいナルシズムに浸っているのだろう。
今なら娼婦達も「へぇ〜」と机を叩いて切り返すのかもな。
あ、そんなこと言おうものならまたレザーフェイスのようになるか。